子どもの未来は日本の未来
人として最も本質的・根源的な「仁」の養成活動としての
通年型農業体験活動
農業は教育の原点
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三千年以上前の『東洋最古の書「易経」』で児童少年時代の実践道徳のすすめとして「生命を育む活動」を奨励 !!!
令和2年(2020)度スケジュール
令和2年4月5日(日)09:00~
春夏野菜の種まき
令和2年度の最初の活動「春夏野菜の種まき」が前回同様、コロナシフトになり、保護者も子ども達も活動回避してもらい、池上野菜くらぶ役員5人の最少人数で実施しました。
今年も昨年同様「ミニトマト、キュウーリ、ピーマン、ナス」と「長マメ」に変えて「オクラ」の5品目を、皆マスクをかけながら40分程度で早々に終了しました。
明日からは毎日の「水やり」がスタートしますが、逆に保護者の方からの要望があり、「子ども達の息抜きになれば」ということで、いつも通りローテーションで実施してもらうことにしました。約1ヶ月間子ども達と一緒に、野菜達の生長を観ながら頑張ってもらいたいと思います。
5月6日は、この生長した「苗の植え付け」になっていますが、予定としては開校前日にあたり、全員参加で久々の活動が可能かどうかは、今後のコロナの行方がどうなるか状況を見ていくしかないと思われます。
令和2年5月9日(土)09:00~
春夏野菜の植え付け
やはり予想通り「緊急事態宣言」は延長になり、学校の開校日も延期となりました。
苗の生長も気温の関係か未成熟なため6日を10日に延期しましたが10日は雨模様の為、9日の朝9時、10時、11時とコロナシフトで3班に分けて「苗の植え付け」を実施しました。
子ども達も久しぶりのため、楽しそうに夏野菜5種類を各4本づつ、計20本を植穴に植え付け「小さな生命を育む活動」が出来たようです。保護者の皆さんも久しぶりのようで、新学年のことや今後のことについての会話が交わされていました。
コロナ問題の事態としては少し明るい兆しが見え始め、近々学校登校も始まって来るのではないかと期待されます。私たち自身も初めての経験であり、新1年生は入学式もなく、約3ヶ月間家での自粛生活であり、可哀想でなりません。一日も早く「学びの保障」を実現して頂きたいと思います。「子どもの未来は日本の未来」。
令和2年5月24日(日)09:00~
春夏野菜の支柱立と誘引作業
5月25日にも「緊急事態宣言の全面解除」が予定される中、子ども達は来週から、分散登校を重ねながら、一日も早い一斉登校を待ち望んでいるものと思います。
今日は「種まき」からローテーションで「水やり」を経て、35日目に畑に「苗の植え付け作業」。そして16日目の今日、「支柱立と誘引作業」を実施しました。
まだ少し、苗の生長状態が良い状態ではないので誘引作業は後日に生長状態を観察しながら、各自実施してもらうことにしました。
令和2年5月29日(金)15:00~
玉ネギ・ジャガイモ掘り
活動予定日は6月7日(日)でしたが、早目の梅雨入りが予想されたことや玉ネギ・ジャガイモの生長も十分なので
、保護者代表とも相談の上10日前倒しで、自粛生活の最後の平日午後3時から実施することにしました。
子ども達は全員参加で、収穫の時は何時もではありますが、喜々として与えられたショッピング袋3袋にジャガイモ・玉ネギを目いっぱいに詰め込んでいました。
保護者の皆さんも3か月に及ぶ家族の自粛生活での食材としても少しは応援になったのではないかと感じました。
いよいよ、来週からは通常の学校生活に段々と戻っていくと思いますが、コロナショックの傷跡は深く、以前の状態にはほぼ戻ることはないと思われ、私たち自身が「新たな生活様式」を確かなものにしていかなければならないと思われます。
なお、夕方からの池上コミュ二ティセンターでの恒例の「収穫祭」は時節柄、各家庭で「楽しい・美味しい収穫祭」を実施してもらうことにしました。
令和2年6月28日(日)09:00~
田植え
、
年間スケジュールでは21日(日)に予定していましたが、地域の水利の関係で28日に延期になりました。
今日は昨夜の大雨がウソのような夏空の快晴に恵まれ、恒例の「田植え」を実施することが出来ました。周辺を見渡しますと地域では最後の「田植え」のようでした。
今年も女子会の田植えとなりました。Y家の奥さんに陣痛がおき、急遽お休みとなった外は全員出席となりました。子ども達も皆、ベテランの域に達し、約4aを1時間程度で終了しました。
お互いにふざけることもなく、黙々と「苗植え」が出来ました。
屋外活動で3蜜にはならないのでマスクも無しに活動致しましたが、何か起きたら責任回避は逃れられませんので、内心不安に思うこともあります。
コロナシフトとしての「自粛要請」は全て解除されたものの、主催者としては「新しい日常」のマナーは、心掛けながらの活動に留意しなければと思っています。
また、3ヶ月にも及ぶ長期休校に伴う、今後の子ども達の「学びの保障」の妨げにはならないだろうかとも思ったりします。
しかし、今日は久しぶりに、裸足で泥んこになり、楽しいひと時ではなかったか思います。
令和2年7月5日(日)09:00~
夏野菜の生育管理
夏野菜の生育管理と収穫が結構コマ目に出来ているようで、今回は各家族の都合に合わせて自由に生育管理をお願いしました。
令和2年8月23日(日)09:00~
稲の生育観察(各自観察)
この日は学校行事と重なったことや、熊本も九州では福岡に次いでコロナ禍が拡大中であり、集合しての観察は取り止め各自の都合に合わせての「稲の生育観察」に変更しました。
「田植え」から2ヶ月後の「生育観察」をして見たい子ども達は
各自メジャー持参で
①背丈は1メートル位にはなったかな?
②株の本数は30株位にはなっているかな?
③田んぼの神様に感謝する意味で「神聖」という素晴らしい花言葉を頂いている「小さな白い花」をひょっとすると観察することができたかな?
このようなことを夏休みの課題としても取り組んでもらえたら良いと思い「各自観察」ということでお願いしました。
今年は少し背丈が小さかったようで、「小さい白い花」も少し時期が早かったようです。梅雨の長雨で光合成が足りなかったのかも分かりませんね。
写真は林蘭ちゃんと琉生君の各自観察の様子を提供して頂きました。有難うございました。
令和2年9月15日(火)14:00~
春夏野菜の撤収作業と理事会・スタッフ会議
「春夏野菜の撤収作業」は9月6日に予定していましたが、やはりコロナ禍でもあり「各自撤収」にして、13日までに各自の都合に合わせて作業をしてもらうことにしました。そして15日14:00からはスタッフのみでマルチング除去や耕耘作業をして原状に復しました。
その後、「理事会・スタッフ会議」を開催し、今後の「池上地区における通年型農業体験活動の在り方」について各々意見交換を致しました。やはり、皆さんの総意としては万が一にも子ども達がコロナ感染しクラスター発生というような事態は回避しなければならないということでした。
従って、今後の活動としての9月22日の「秋冬野菜の直播き」は中止にし、「稲刈り・掛け干し」「脱穀・籾すり」はスタッフのみで実施して、収穫できた「5㎏の新米」は11月23日の「新嘗祭」までに各家族にお届けして、家族で「新嘗祭」を楽しんで頂くことにしました。
令和2年10月25日(日)10:00~
稲刈り・掛け干し
9月15日の理事会・スタッフ会議の決議の通り、スタッフ10名での「稲刈り・掛け干し」活動となりました。
始まる前に古川理事長からこれまでの8年間に及ぶ田中顧問、橋本代表及び地元スタッフの方々に御礼の言葉を申し上げ、顧問、代表、米村副代表からも振り返っての言葉を頂きました。
これまでで、一番長く立派な「掛け干し」が12時過ぎに終了することが出来ました。急遽、田んぼでのランチも今日が最後となりますので、コンビニ弁当で田んぼでのランチをすることにしました。秋晴れの快晴のなか、心地よく自然を満喫しながらの美味しいランチタイムでした。
聞くところによると、子ども達は自分達が「田植え」したので「稲刈り」を大変楽しみにしていたそうで、可哀そうに思いました。2人の子ども達はお祖母ちゃんと見学に来ていました。
都合により、「脱穀・籾すり」が11月3日に変更されましたので、今日から10日間の自然乾燥を経て、最後の活動になります。
11月23日新嘗祭までに、「新米5㎏」を池上野菜くらぶ会員、スタッフ、NPO個人会員、企業の賛助会員すべての皆さんに、御礼方々、最後の収穫物を配布することにしました。
令和2年11月5日(木)10::00~
脱穀・籾すり
11月3日(火)10:00~の予定が前日2日の終日雨の為、中2日後の今日、池上野菜くらぶの「通年型農業体験活動」最終の活動となりました。子ども達と一緒に「有終の美」を飾ることが出来たら、最高でしたが。
この後、田中顧問宅で「籾すり」を終え、橋本代表の倉庫で10日間程、預かって頂き、その間内山商店で精米し、15日に「新米5㎏」の小袋に小分けをして、23日の「新嘗祭」前までに池上野菜くらぶ会員、NPO個人会員、企業の賛助会員、スタッフの皆さん全てに配布します。
最後の新嘗祭は各家族で8年間の「想い出話」に花を咲かせて頂き、楽しい新嘗祭にしてもらいたいと思います。
今年1月12日の「仕事始め」の「玉ネギの植付け」までは全く思いも寄らなかった、中国武漢発新型感染症コロナウィルスが世界中を震撼させ、これまでのパラダイムの変換をも強制させられ、世の中全てがリセットの状態となってしまいました。
子ども達も、長い一斉休校があったり、変則的な授業形態や部活の休止状態等「学びの環境」が様変わりのようです。
こような諸事情を勘案して、8年間の池上野菜くらぶの通年型農業体験活動も後2年程度はという考えもありましたが、子ども達のコロナ感染回避最優先で、残念ながら本年を最後に取り止める事に致しました。
池上野菜くらぶ会員の皆様やスタッフの皆様,地権者の方々、そしてNPO関係者の皆様には長い間大変お世話になりました。心からの感謝を申し上げます。
令和2年11月23日の新嘗祭のための「新米5㎏」配布
今年は「5㎏入りが42個」の210㎏の新米収穫でした。
16日から池上野菜くらぶ役員とスタッフ・NPO個人会員、17日18日はNPO賛助会員、21・22日が池上野菜くらぶ会員に家庭での23日の新嘗祭のために「新米5㎏」を配布完了致しました。
今日、22日最終の配布先となりました津田家を昼前に訪問致しましたところ、家の玄関前に親子4人ですでにお待ちでしたのでビックリ致しました。「5㎏の新米」を津田きみこちゃんに手渡しましたら、JR九州勤務のお父さんより思いも寄らなかった「鹿児島みやげ」を頂き、感激致しました。
帰路、最後の配布シーンを写メしておけば良かったと思い、家に着き、すぐさま家庭菜園の大根の初取りと今朝、知り合いから頂いた有明海海苔の初取り生海苔をお裾分けすることにして取って返して津田家に再びお邪魔して家族全員の写メも無事完了しました。
お父さんのお土産のなかには「きみこ・さきこちゃんのお手紙」が添えてあり、またまた感動の一瞬でしたのでご紹介しておきました。
NEW
体験活動を振り返っての所感
今年度は正しくコロナ禍での体験活動になりました。第一義的には子ども達のコロナ感染を回避することを考えて、極力スタッフ中心の活動に致しました。しかしながら、保護者からのリクエストで「春夏野菜の水やり」位は、ローテーションでむしろ、子ども達の「気晴らし」にもなるからということで、いつも通り実施しました。その後の「苗の植え付け」は3蜜回避のため、3班に分けて実施。6月の「玉ネギ・ジャガイモ掘り」は子ども達の一番の楽しみで「達成感・成功感」が味わえる場面でもありますので、マスクをつけ
て実施しました。そして、恒例の「田植え」は作業上、適当な間隔をあけるので、マスク無しで、久しぶりに裸足で楽しく実施することが出来ました。
このような状況を振り返り、9月15日に「春夏野菜の撤収作業」終了後にNPO法人の理事会も兼ねて、スタッフ全員会議を開催し、今後の「体験活動の在り方」についてコロナ禍の現状を踏まえた率直な意見交換を行いました。やはり、皆さんの総意として「万が一にも子ども達のコロナ感染は回避すべし」ということで諸般の情勢を鑑みて、残念ながらも「今年度で取り止めにしたほうが良いのでは」という結論になりました。野菜くらぶ会員の皆さんにこのことをHPとアンケートでお知らせして、最終のアンケートをお願いしました。その主なものを原文で紹介します。
Hay家
(子どもの意見)
わたしは、こめをぼうにかけてほすのがたのしかったです。いちばんたいへんだったのは田うえです。足がぬまに、はまったりしてとってもよごれてしまったのでたいへんでした。(Ran)
畑クラブに入って「じゃがいも」「お米」『たまねぎ』「にんじん」「オクラ」「ナスビ」「トマト」などの野菜をつくってみて野菜の育ち方や育て方などを知ることができました。ほかでは教えてもらえないことを教えてもらい楽しいです。(Mai)
(保護者の意見)
私は小さい頃から、土を触るのが好きでした。
子供が出来て自分の小さい頃の様に土に触る楽しさを知って欲しくて子供を誘って野菜くらぶに入りました。長男は残念ながら、アレルギーで畑になかなか入れず、長女は土いじりが好きな様で、よく通いました。次女は最初は汚れるのが嫌で大丈夫かなぁと心配しましたが、この子が一番積極的に参加していたように思います。次男は稲刈り中、お昼寝をしてしまうくらい小さかったのですが、種に水やり、草取り、収穫と色々なことを体験しました。中でも虫をつかまえたり、ドロだらけになったりと、子供ならではの体験も楽しんでいました。
野菜くらぶの中で友達が出来たり、親同士も仲良くなり、学校で子供達に会ったら声をかけてもらったり
地域の方にも良くして頂きました。本当に良い思い出ばかりです。
最後になりましたが、子供の小さい時に貴重な体験が出来た事、親以外の人との(大人)接し方など他では経験出来なかったと思います。野菜くらぶを作って下さって、感謝いたします。ありがとうございました。
Ha家
(子どもの意見)
わたしは年中さんのときから、やさいクラブに入り3年生まで4年かんかつどうをしました。一番たのしかったのは田うえです。その次はトマトをしゅうかくして、畑でたべたことです。すごく甘くて、おいしかったのがわすれられません。お米をつくることや、やさいをつくることはたいへんだったけどお米ができてしゅうかくしたときはうれしかったし、すごくおいしかったです。なにごとも一生けん命やることの大事さがわかりました。
(保護者の意見)
子供達が上級生になるに従って、部活や塾に流れることにより、当初目標としていた上級生が下級生を指導し、自主計画・自主活動する体系は出来なかった。他方、親子で参加する家庭菜園的な楽しい活動となったが、大きい意味での徳育・食育には少なからず寄与できたと思う。孫達も楽しく参加し、自分達で作った野菜を生のままで食べる等ビックリする事も多々見受けられた。大人になってもこの経験が心の片隅に残っている事を期待しまた、その子供達に繋がっていくことになれば、8年間の活動は有意義で先進的な取り組みであったと思う。長い間お疲れ様でした。
Tak家
(子どもの意見)
いねをうえたり、じゃがいもとたまねぎをしゅうかくしたり、とても楽しかったです。やさいもたくさんとれてうれしかったです。しゅうかくしたやさいもとってもおいしかったです。なくなるのはざんねんだけどこれからも食べものを大切にしたいです。
(保護者の意見)
娘が年長の頃より参加して約3年親子でとても楽しく活動してきました。好奇心旺盛の娘は野菜作りから稲刈り、田植え等本当に一生懸命でした。幼い頃から土に触れ食べるものを作る段階から学び、それを収穫し食べることのありがたさ、大切さを知ることができたのは本当に子どもにとって良かったと思います。この活動が終了してしまうのは残念なことではありますが、ここで学んだことを大切にし、これからも
何らかの形で食を育てること、食べることの大切さ等親子で一緒に考えたりして機会があればまた何か
参加したりしてみたいと思います。約3年間本当にありがとうございました。
Tu家
(子どもの意見)
わたしは池上にはじめてひっこしてきたときに、友だちがいなかったけど野さいクラブで高学年からてい学年までの友だちがたくさんできました。とても楽しかったです。田うえやいねかり、こうやって米ができるんだなぁと知ったし、たねをうえて水やりしたりとてもほんとに楽しかったです。自分がうえて育てた野さいはとてもおいしかったです。一年半ありがとうございました。思い出ができました。
(保護者の意見)
池上に引っ越してきて、入会。2年間お世話になりました。
私達家族にとって、野菜くらぶの活動は、池上の方々と知り合える大切な機会でした。子供達も引っ越してきたばかりでしたが、お友達がたくさん、学年を超えて出来ました。地域の方々とのふれ合いも出来、親として本当に嬉しかったです。
野菜作りを通して、自然に触れ「野菜が美味しい」と口にしてくれたり、「水やりに行く?」と聞いてくれたり、野菜畑に家族の姿を絵や作文で表現してくれるまでに子供達は成長してくれました。田植えや稲刈りも普段通っている通学路の風景を実践に一から知れたことは大きな学びになったことと思います。野菜くらぶでの経験は子供達の心にずっと残ってくれるものと思います。
最後になりますが、このような素晴らしい環境を作り上げてくださいました野菜くらぶのスタッフの皆様に感謝申し上げます。これからも末永く、子供達の成長を見守って頂けますと幸いです。ありがとうございました。